IE9ピン留め

麻と申します。大事にしている函(はこ)を持っています。その中に仕舞ってある好きなこと、好きなものについてつづる雑記帖です。
by asa-at-hako
XML | ATOM

skin by excite
ゲント その四
ゲントへロンドンから行くのに一番いい行き方はユーロスターだ。
ブリュッセルまで行き、そこから乗り換える。特急への乗車は無理だが快速だったらユーロスターのチケットでそのまま乗れる。ユーロスターのチケットの条件はロンドンからベルギーの駅の下車まで有効、だからだ。

ゲントではベッドアンドブレックファーストに泊まった。よく利用するのはホステルワールド。http://www.hostelworld.com

ここで見つけた50ユーロの宿はびっくりするくらい清潔なとても広々としたバスルームの静かな住宅街にある宿だった。街の中心地まで歩いて5分。運河に沿って歩き、大きな教会が見えたら橋を渡って、その先にある広場(古道具を扱う青空市が出る)を通り抜けると中心地に出る。


















朝ごはんは冷たいもの(イギリスみたいに料理した温かい朝食は基本的にはヨーロッパ大陸側では食べません)をドアの外に麻の布をかぶせて置いておいてくれる。チーズとヨーグルトとパンと甘いデニッシュとでっぷりと太った形をした白いポットにたっぷりと入ったお湯とティーバッグ。



# by asa-at-hako | 2012-01-30 02:31 | 街 - ヨーロッパ編
ゲント その三
ゲントの街は混沌としていると書いたけれど、街は人が作ったものだから、一枚舌の街というものはもともと存在しないだろうと思う。人と同じで。
街は明と暗が絶対混在しているものなのだ。それが最初に明らかにあっけらかんに出ている街だとたぶんすごく惹かれるのだ。住んでいる自分を想像できる。戻りたいと思う。
それがすべては明、または暗と一見統一性が取れている街はどうも落ち着かない。だって、絶対そうじゃないもの。そうだったら、ちょっと怖いし、しんどい。
ぱっと見で、混沌ぶりがわかるとすごくうれしい。

アムステルダムもそういう街だ。ちなみにアムステルダムの飾り窓(風俗街)とコーヒーショップ(マリファナを売っている店)は、暗ではなくて明だ。あっけらかんとして乾いて見える。運河は暗だ。いろいろなものを映してきたし、飲み込んできたのだろうと思う。夜明け前の水蒸気を放った黒い運河を見るとそう思う。







# by asa-at-hako | 2012-01-29 05:35 | 街 - ヨーロッパ編
ゲント その二
ゲントは、運河があるフランダース色の強い古い街である(もちろん標識はすべてフラマン語。フランス語表記はなし)。お隣の街、ブルージュが有名だけれど、その地方独特の運河があって例の段々に階段のように縁取られたファザードつきの長細い家がくっついて運河沿いに並んでいる。

ちなみにブルージュは何もかもが可愛い。完璧に可愛い。箱庭の中にいるみたいだ。運河には白鳥、それとマッチするように特産の白いレースが窓を飾っている。
ゲントは様相が違う。この古い街には学生がたくさん住んでいる。カフェやパーのトイレやお店の壁や、地下に下りていく階段の壁には、掲示板みたいになっている。チラシがぺたぺた重ねて貼ってある。混沌としている。雰囲気も照明も暗いお店が結構ある。

街にはとてもすばらしいカーペット屋があった。
ショップウィンドウ一面にクリーム色と黄土色と茶色のグラデーションになった色目のカーペットがかかっていた。畳3畳分よりもっと大きい。まるでマーク・ロスコの絵みたいだった。それに惹かれてお店に入っていった。
お店の人に窓に飾られているカーペットについて尋ねてみた。それは彼がとても仕入れに力を入れている、古い手法で作られた現代風の模様のカーペットだそうだ。細かい手作業でとても丁寧に作られていることがわかる。だって分厚いのにびっくりするほどやわらかい。
そのカーペットを床に下ろしてもらい、腰を下ろして両手でさーっと表面をなでるとススキ野原を歩いたときの感覚を思い出した。色が似ているのだ。思わず息を吸い込んだ。気持ちいい。

ちなみにお値段は私のお財布に気持いい価格よりゼロが3つ多かったので購入はしなかった。
その旨ををまず最初に伝えたけれど、お店の人は嫌な顔ひとつせずとても丁寧にカーペットを紹介してくれた。
アートギャラリーみたいなカーペット屋だった。

食べ物はどれも実のある味をしていた。
こくのある飴色のビールをたくさん飲んだ。煮詰められて色が艶やかになったどっしりとした味のビーフシチュー(たぶんビール入り)や、クリームで煮詰められた白い鶏肉のシチューもとても美味しかった。


# by asa-at-hako | 2012-01-29 05:19
ゲント その一
ゲントを訪ねてからもう一年以上も経ってしまった。早くまた戻りたい。

ゲントはベルギーの首都ブリュッセルから電車で40分のところにある古い街だ。運河があって、そこに橋がたくさん架かっていて自転車がたくさん走っている。

ちなみに早くまた戻りたいと思わせる街が私にはいくつかある。旅行業界に勤めているころからいろいろな街を訪ねたけれど、いくつもある、というのではない。そのうちのいくつかの場所がそうなるのだ。
例えば、ゲント、アムステルダム、ブライトン(イギリス南部の海岸の街)、日本だったら、断然信州の松本がそうだ。
またぜひ訪ねたいけれど、あぁ戻りたいとは切に願わない場所は、チューリヒ、パリ、ベニス、日本だったら、京都、信州上田、東京の谷中千駄木あたりか。

戻りたい、と思わせるためには、何か特色というか条件があるのだと思う。自転車がたくさん走っているということ。カフェのトイレにはたくさん張り紙なんかがぺたぺた張ってあるということ。飲食店、その他のお店、食べ物、アーティストの地産地消がある程度成り立っているなと感じられること。つまりコミュニティーが発展したらそこにあるお店も発展するということ。逆じゃなくて。図書館が見つけやすい一等地にあること。コーヒーが美味しいこと。天気や気候は悪くても私には関係ない。ご飯が美味しい土地じゃなくても平気。

それは、自分がそこに住んでいることをすごく想像しやすい街ということだ。つまり違和感がないということ。
旅はいい意味での違和感、非日常を感じるためのものであると思っているのだけれど、その心地よいわくわく感(非日常)があっという間に静まり、カフェや、図書館や、運河沿いの段々になっているところや海岸の堤防に座ってパンをかじったり、ぼけーと出来てしまう街もある。そんな街だととても去りがたい。また戻ってきたいと思うのだ。
でも、もしかしたら、日常に違和感を感じているだけかもしれない。それで非日常を日常にすり替えてしまうのかもしれない。






# by asa-at-hako | 2012-01-28 21:46 | 街 - ヨーロッパ編
一行日記
サイコセラピーを受ける。
で、カウンセラーに会った。最初のアセスメントをしてくれたお姉さんとは違う。今度はお兄さん。

カウンセラーは、You とは言わない。その代わり『We』を使う。『we, us, our』を使って、いろんな症状を話す。カウンセラー用語だ。
私たち、であって、あなた一人ではない、と。

日記を付けるように指示を受ける。それは毎時一行日記だ。6amから始まって 5amで終わる。例えば、6am - woke up in bed, getting in showerと一行。で、肝心なのがその隣の行で、そこには ムード(mood)
を書く。depressed(憂鬱)とか、sad(悲しい)とか、happyとか。で、そのムードを現す単語の横にその度合いを書く。happy 3とか。

でも私のカウンセラーはこう言った。ムードは、pleasure(喜び感)とachievement(達成感)のみを書いて欲しい。P:3, A:4とか。

一日やってみる。
起きる→バスで通勤→仕事→お昼→夜の大学の予習→仕事→バスで大学→講義終了→帰宅
PもAもほぼ毎時間0だった。





# by asa-at-hako | 2012-01-27 06:38 | ロンドン日記
大学3年目
大学も3年目になりました。

昼間は会社員、夜は週に3日の講義と土日は課題の読み物をこなす日々です。
ブログもすっかり遠のきました。
これからは備忘録としての機能もかねて書き込んでいきたいと思います。

今はちょうど課題の提出を終了したところ。
ロンドン大学で社会言語学と文化論のジョイントデグリー(Joint Degree)をやっています。
3つのエッセイを書きました。

一つ目は社会言語学の研究をするさいに使われる方法論について。

二つ目は日本文化、特にサブカルやポップカルチャーについて。

三つ目はブラジルのある映画を題材に、主人公の自己がどのように表現されて、また映画のテクニックによって風景とかストーリーなど映画を形作っている要素にその自己がどのように投影されているのかを論じました。

むちゃくちゃ雑食な講義の選択だと思います。


# by asa-at-hako | 2012-01-26 07:20 | ロンドン日記
海辺のカフェにて。
先週の日曜、イーストボーン(Eastbourne)という名の海辺の街まで一泊の小旅行をしてきました。ロンドンのビクトリア駅から電車に揺られること南東へ1時間30分。

で、いろいろ楽しかったのですが、その旅行の〆として、ビーチに面したオープンカフェに入りチーズケーキを食べて紅茶を飲みながら、あー、ここ、大好き、去りがたい。現実に戻りたくない。。。と浸ることしきり。

そしたら、ばさっばさっと大きな羽を上下する空気音が上空でするじゃないですか。
まさか。。。鳥さん?わたしには無害でしょ。人間様ですもの、と思っていたら、大きなかもめが私たちのテーブルに降りてきて、私の目と鼻の先にあるチーズケーキをくわえて持っていったのです。
身近で見るかもめは羽も大きくて身体も分厚くて怖かったです。で、目もなんかものすごく卑しそうだったし。
なんて大胆不敵。
ほかのお客さんは笑っていたけど、私は泣きたかった。ケーキ、食べたかった。実はすごく安っちい味がしたけど、その割には高かったから最後まで食べたかったのに。
連れはそのかもめが舞い降りた瞬間あまりに驚いて紅茶を自分のパンツにどばーっとこぼしていたから、もっと泣きたかったかも。

それ以来かもめ嫌いになりました。昔小学生のころなんてかもめの模型を天井からつるすほど好きだったのに。

今は、ロンドンに戻ってきましたが、この街にもかもめがいるんですよねえ。テムズ河があるので。テムズ河は河口からかなりありますが潮の満ち引きがあります。それがかもめを引き寄せるのでしょうか?

庭のど真ん中で野良ぎつねが丸くなって寝ています。きつねはここでは野良猫のようなものです。
寝てても、またあんたか。って感じになりました。


# by asa-at-hako | 2010-08-16 02:56
< 前のページ 次のページ >