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Cymbeline

Cymbeline by Ninagawa Company

@ Barbican Theatre

蜷川さんが演出したシェークスピアCymbelineが今年もロンドンにやってきた。

初めて観たが。。。。うーん。。。。5つ中の2.5かな。

台詞でごりごりと押していく劇だった。
でも、そういえば、自分はシェイクスピアの劇を今まで一度しか劇場で観ていないことに気づいた。それはストラットフォードでのスワンシアターで15年位前に観た正統派のシェイクスピア劇で(題目失念)、それもまあ冗長な台詞が続くものだったはずだ。とにかく覚えていない。感動しなかったからだろう。

このCymbelineも私にはだめだった。舞台装置も面白みにかける。これ見よがしに置いてある装置やスクリーンの絵や岩場もすべて取ってつけたもの、違和感以外何も感じなかった。劇の一部にはなってなかったと思う。

音楽も無難。

演技はそれはすばらしい。その技術において(台詞回しとか発声とか)感動するのみ。

シェイクスピアを日本の観客に向けて日本で舞台化し、日本の観客にシェイクスピアの普遍性を感じ取ってもらい、というかその普遍性が前面に現れて出てくるよう日本的要素を入れて(源氏物語と関連付けたり歌舞伎の要素を取り入れたりして)舞台化し、それをイギリスに再輸入する。それでイギリス人の観客は日本調に喜び、かつ普遍性を感じる、というのがこのCymbelineをロンドンに持ってくるというプロジェクトの青写真というか台本だったのだろうか?

私は感動できなかった。
# by asa-at-hako | 2012-06-07 19:51 | ロンドンアート備忘録

4日間のお休み

女王在位60周年ということで、土日曜に加えて月と火曜日までお休みとなった。

眠ること眠ること。毎日10時間は眠った。
大学のエッセイが終わって2回目の週末。一回目は書いた興奮でゆっくり休めず溜まっていた掃除やら買い物やら不義理を重ねた友人に会うやらで過ぎた。
2回目のこの週末無意識だったが、脳が身体に『休め!』と命令したのか。
眠りすぎて身体の片側が痛い。


夏はどこへ?
これはマルタ島3月上旬の海。
錆び具合と青色のコントラストが美しかった。
4日間のお休み_c0079904_2391964.jpg

# by asa-at-hako | 2012-06-06 02:39 | ロンドン日記

Bauhaus - art as life -

Bauhaus

@ Barbican Art Gallery

バウハウスというのは、ドイツのワイマールで1919年に始まり、その後ダッサウに移動し1933年にナチの干渉により幕を閉じることとなったアートスクールのことだが、このエキシビションは、バウハウスが生み出した数々の(いわゆるバウハウススタイルとして確立することになった)その前衛的でときには過激なまでに進歩的な家具や建築方式やダンスやビジュアルアートの展示を目的としているだけではない。副題-art as life-にもあるように、バウハウスという学校に席を置く生徒も先生もアートイコール生活であったというのが展示のテーマとなっている。

そのライフというのは、そこで行われていた具体的な生活様式(生徒も先生も学校で寝食をともにした)のことではなく、そこに満ち満ちていた熱気のことだ。

その当時のバウハウスにみなぎっていたアーティストやアーティストの卵たちの熱気は展示を見ているとよく伝わってくる。その熱気は、マニフェストという言葉にも伺えるように大仰だ。古くからあるものを新しい目でとりあげ、組み合わせそこから新しい芸術のムーブメントを生み出そう、この場から生まれているんだという手ごたえと、その一方で夢中になってしまっている感動の真っ只中にいるトランス状態でもあるのかもしれない。そしてそれを寝食をともにして行っているという親密さから来た熱気もあるだろう。

親密さは時には裏目となって芸術にも現れていたことだろう。でもそれもひっくるめてバウハウスなのだろう。17年間のアートの実験、17年間のアートのお祭りだった。芸術のいう範疇から一つうねりがバウハウスの熱気の中から生まれてそれが動いて今にも影響を与えているのだ。

親密さが熱気をあおっている感じは私は個人的には苦手なたぐいのものだ。生徒たちが奇をてらったプレゼントを贈りあって楽しんでいる様子を我慢してじっと見てみた。でも、親密さがない集団の熱気というものはもともと在るのか?

私はクレーの作品が大好きだから、Tomb in Three Partsを見れたことはすごくうれしかった。あの色のにじんだ重なり具合は見ていて吸い込まれていくようだった。心が落ち着く。

8月12日まで。
# by asa-at-hako | 2012-06-05 19:13 | ロンドンアート備忘録

エッセイに明けて暮れる日々

ここ数週間は怒涛のようにすぎる。

エッセイ2本完了。
一本大失敗をしでかす。もう一本は小失敗。
あー、私ってほんっとあほ。
あほだあほだ。こーすればよかったのになんで。
とじくじくと考える自分はもっとあほ。

映画批評600字程度のを一本書く。ブラジル映画に関する本に寄稿。来年出版予定。

身体の無理がたたったのか、体調崩す。

朝が一番無駄な時間だと気づき、出社前にプールに行くことにする。とにかく昼と夜はエッセイ書きをしないと間に合わない。朝8時から一泳ぎ。9時から2時まで仕事。2時から一時間弱勉強、5時まで仕事。6時から9時まで勉強。夕飯10時から。11時就寝。

今欲しいもの(←エッセイからの逃避モード)
1.花を生けるコップ(花瓶というのはどうも自分の好きな形が見つからない。出来れば泡の入ったような再生ガラスでできた分厚いコップが望ましい)
2.コーヒーカップ用のコースター(職場用)
3.アウトドアー用のワークパンツ(旅行用)
4.ショルダーバック(アウトドア、旅行用)

備忘録;
雑誌Apartamento購入

これはポルトの建物に張られているタイル。うっとりと眺めた。色がたまらなく好き。にじんだ染付けも大好き。
備忘録2:
オランダのデルフト、また行きたい。
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# by asa-at-hako | 2012-04-29 22:56 | ロンドン日記

もしもし

先日、サンドイッチ屋でチーズと野菜の甘煮とドライトマトのサンドイッチを包んでもらい、お金を払ったとき、店員が、元気よく 『モシモシ~、See you-!』と言った。彼の目は、よく知っているでしょう、驚いたでしょう、と誇らしげに笑っている。
アリガトウ、と言う方がいいかな、そこは。。。
でも、モシモシと言ってくれてありがとうと心の中でお礼を言う。

サンドイッチはたいそう美味しかった。
# by asa-at-hako | 2012-04-15 17:04 | ロンドン日記